今年の夏から秋にかけて、和巧絶佳展など。

 

毎日の仕事に忙殺されてほとんど更新できませんでした。和巧絶佳展の影響もあり、アクセス数は非常に多かったのですが仕方ありません。

今年の夏はいろいろありました。
和巧絶佳展が好評の中、無事終了しました。たくさんの方々にお越しいただき心より御礼申し上げます。また、Panasonic汐留美術館様、朝日新聞社様、武蔵野美術大学の木田先生をはじめ、関係者の方々に心より感謝申し上げます。僕はひたすら展覧会のために作品をつくるだけでしたが、このコロナ禍において、関係者の方々のご苦労は想像にあまりあるものだったでしょう。感謝というより敬意と言った方が良いかも知れません。たくさんの人たちによって工芸やアートの世界は支えられています。自分ももっと頑張らないといけません。少しでもこの世界に貢献できることを切望しています。

自分にとっても、作家活動の大きな節目になりました。今回の展覧会を一つの集大成にしようと思っていたので、それは達成できたと思います。
漆工芸の世界に入ってきた時「これくらいの作品をつくれるようになりたいな」と思っていたレベルが自分にはあります。当時の何も出来ない自分にとってはとてつもなく高い目標設定でした。でも、ふと気付けばすでにそこには辿り着いているような気がしていました。時間が掛かったような、掛からなかったような。苦しかったような、楽しかったような。一生掛かると思っていたのに40歳そこそこで出来るようになってしまって少し拍子抜けしていた頃に、和巧絶佳展のお話をいただきました。制作方法は非常に緻密に構築し、ほぼ完成に近いレベルまで到達していたとは思うのですが、それを安定的、持続的に作ることが出来るのか?探求する過程は楽しいですが、リピートすることはまた違う困難が伴います。自分の世界観を作品を通して伝えるためには、ある程度まとまった量の作品が必要だし、それが出来たら一つの区切りかなと思っていました。

他にもこの夏はいろんなことがありました。ボチボチ、書いていけたらと思います。

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