この頃の事。

 

先月から今月は取材の多い期間でした。また子供の卒業や入学、家の電気工事などもありました。毎日がバタバタし、気晴らしにどこか旅行にでも行きたかったのですが、コロナ禍でもあり、どこかに行く気にもならなかったので、家で書籍を買って眺める日々が続きました。東京では渡辺省亭の展覧会がやっているそうで、それに因み作品集が出版されたので、「高!」と思いながらも購入しました。
また、気になる骨董品をいくつかネットで購入しました。半年ほど前に高性能な顕微鏡を買ったのですが、部屋を片付けきれず荷物に埋もれていたので、これから活用したいと思っています。蒔絵技法でいろいろ調べたいことがあったので、いい機会だと思います。

9月に個展があるので、作品をセッセとつくっています。5年ぶりになります。受注で作る日々が長かったので、数を作る感覚がどうしても思い出せません。作りたいものは山ほどありますが、どれも作ろうとするとかなりの時間が掛かるので、要素を絞って作ることになりますが、それが良いのかという問題に悩まされます。作品にだけは正直にいたいので、良いものが出来ればいいのですが、難しいです。この歳になってもまだ悩みが絶えないという、想像もしなかった人生が待っていました。織田信長の没年齢は47歳、磯野波平は54歳ということを考えると、僕と違って随分しっかりしているなと思います。

目次
閉じる