庭の手入れをする。

 

1月の半ばに大作を完成させてからは、漆工芸品の修復や金継ぎをやりながら自宅の庭の手入れをしています。今年は雪が少ないだけでなく、気候もすごく暖かいので助かっています。庭作りは一朝一夕には出来ないので少しずつやっています。雑草が生え難いように苔を育てたり、砂利を敷いたりするのと、落ち葉を減らすために今から枝の剪定をしたりしています。

家の敷地が全体で300坪程あるので剪定する木だけでも20本くらいあります。朝から晩までやって何とか終わりましたが、結構大変でした。庭木の本もかなり読み込んで、切る枝と残す枝のイメージを掴んでいたので、あまり時間はかからないだろうと踏んでいたのですが、いざやってみると、枝が落ちて塀の瓦が割れて、その瓦を取り替えたりと、思わぬ仕事が増え、最後はクタクタになりました。しかし無駄な枝をかなり切ったので、景観が良くなっただけでなく、落ち葉の量も3割くらいは減るのではないでしょうか。

北陸は気候的に苔とは相性がいいので、自然に生えてきたのを上手く育てればよいのですが、砂利は前のオーナーが地面をあまり平らにせずに敷いてしまっていたので、一部の砂利の上に土が溜まったり、雨が降ると水溜りが出来てしまうので、庭がとても荒れて見えます。ということで、まず砂利をずべて除去し、整地することから始めることにしました。朝早起きして、午後3時くらいまでやって、それから深夜まで漆の仕事をするという日が1週間ほど続き、やっと20坪ほどの土地を平らにすることが出来ました。瓦礫に雑草の根が絡むとシャベルが入り難いので大変でした。しかし時間がかかったにしろ、始めは無限の仕事量に感じていたことが、気付けば一人で出来てしまったことに驚いています。明日から雪が降るそうなので今日中に終わって良かったです。

庭の手入れや庭そのものに関する本を読んで気付いたのですが、名庭園の紹介や様式、あるいは具体的な剪定などの技術に関する本は多いですが、それが何のためにということに触れている本はあまりないような気がしました。やっていて気が付いたことは、作庭や手入れとは、「庭のメンテナンスの労力を最少化する」を前提になされているということです。庭木や庭石は地形の維持、苔や砂利は雑草が生えるのを抑制しています。したがって一旦庭が完成するとそれを維持するのは大した労力が必要ないということです。そのようなことには先人の知恵が詰まっているので、とりあえず自分では余計なことをせず、庭の復元に努めようと思っています。土を掘り返すと、思わぬところに庭石や排水溝を発見したり、ほとんど遺跡の発掘のような感じです。ある程度自分でやって庭に対する理解が深まったら、そのあとは業者に頼もうと思います。
午後からは砂利の下に敷く防草シートと杭を買いに行きました。砂利は庭の景観を決めてしまうので、少し考えてから敷こうと思います。ついでに牡丹の苗を買いました。徐々に花の種類を増やして、家で花のスケッチを出来るようにしようと思っています。

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