先日子供に図鑑のセットを買いました。
僕は小さいとき、幼稚園や学校を休むことが多かったので、かなりの時間を家で図鑑を見て過しました。乗り物や恐竜や昆虫などいろいろな知識を得ました。勉強はほとんどしなかったのですが、何かを知るということの楽しさはちゃんと感じていました。普段接していて、自分の子供たちもそのような時期に差し掛かっているような気がしました。見なくても別に構いません。でも、とりあえず置いておけば勝手に見るだろうと思っています。僕も図鑑を見ろと親に言われたことはありませんので。
自分は学校の勉強があまり好きではなかったので、漆芸家のなったのだと確信しています。漆工芸は文系でも理系でもなく、芸術でも工業でもない本当に微妙なジャンルです。学校のどの科目でも触れることのない分野です。美術の授業でも西洋の美術ばっかりで、日本の美術にはあまり時間を割きません。しかし逆に、学校で習うことに興味が見出せなかったけど、いろんな物に興味があれば、漆工芸に辿り着きます。なぜかというと、かつては漆工芸が文化の中核だったからです。漆工芸品は絵画であり彫刻であり、美術品であり実用物でもあり、携帯できるほど小さい物も建築物のような大きな物もある。日本文化に興味があれば、どこから入ってきても必ず漆に当たります。学校の勉強はイヤだったけど、何かを知ることは楽しい、そんなタイプの人が漆工芸家になるのではないでしょうか。
我家には3人子供がいます。それぞれ違う図鑑を選んで見ています。僕も3人兄弟でした。兄は理系で、弟は文系で、僕はどっちでもありません。小さい頃、みんな違う図鑑を見ていたのかも知れません。