今年はとにかくいつもと違う感じのものを作ろうと思っていろいろやりましたが、自分でも見たことがないような、ちょっと想像と違うようなものがいくつか出来ました。特に最後まで苦労した作品は、つくった直後はなんとなく違和感があったのですが、今思うと何か新しい方向性を含んでいるような気がしています。去年は仕事に追われすぎて若干不調気味だった感は否めないのですが、今年は作品に上手く構想を練り込めたような気がしています。作品の実物を公開することはもうありませんが、写真はいつかホームページに掲載するかも知れません。そのときに見ていただければと思います。
最近は筆に凝っていて、今日はいろいろと検証していました。細線とか盛り上がった線とかを描くのは一応の結論が出ているので今更興味はないのですが、様々な獣毛や毛の束ね方にちょっと確認したいことがあり、10数種類の毛皮と20種類程度の筆を購入しいろいろ試しました。いろいろやるのに時間が掛かりそうなので、ボチボチやろうと思います。あくまで趣味として記録をとりたいだけなので、何か大きな成果に結びつくとかはないです。
僕は蒔絵や螺鈿についてすべて独学なので、1つ1つ疑問点を潰していくやり方で何とかここまで来ました。自分が他の作家から聞かれるのもイヤなので、他人に聞くことは一切ありません。高蒔絵などは、漆を始めたころに変な技法書を読んだ所為で変な先入観を持ってしまい、なかなか上手く出来ませんでした。今では、全然分かってない人が技法を図入りでもっともらしく解説したりしているのを見ると、むしろ微笑ましくなります。出来る人は自分の技術の重要性をはっきりと認識しているはずなので、技術の要になる部分を軽々に公表したりすることはありません。出来ない人が背伸びしながら書いているケースが多いです。そのような反面教師のいたお陰で、僕は自分で必要な知識は、自分で考え、自分で実際に検証してみるという習慣がつきました。めでたし、めでたし。