取材、漆の苗など。

 

先日、植物園に写真を撮りに行きました。制作中の作品もそうですが、制作予定の作品の図案もいるので、今年はかなりの花の資料が必要です。その場でスケッチ出来れば良いのですが、混んでいると他のお客さんの邪魔をしてしまうので、写真にしています。富山の植物園は桜、梅、桃などの種類が多いのですが、椿もかなりの種類があり、一つ一つ見ていると時間が足りません。この時期は他にもたくさん花が咲いており、本当はゆっくり見たのですが…。
写真が100枚あっても、果たして図案を一つ起こせるかどうかという感じで、図案をつくるというのはかなり大変なことです。漆工芸では、図にあいまいな部分があると素材に落とし込んでいくことが出来ません。特に僕は絵のレベルにも辛い方だと思います。植物が作り出す曲線の流れや葉先の尖り方まで、生命感が感じられると同時に、図形的にも美しくないと満足できません。現在の工芸のほとんどが絵の上手さから逃げているので、僕はあえてそこを目指していきたいと思います。多分ですが、そこを回避しようとすると名品は出来ないと思います。

今年は漆の株を増やすことに成功しました。去年から漆の苗の株数を増やすことを目標に漆の生態を研究観察し続けて来ましたが、今年で何とか実現できました。初めの2年間は随分枯れてしまいましたが、3年目で増加に転じました。どのような考えのもとにどのようにしたかを書けば長くなるので書きませんが、とにかくコツは掴みました。
木を伐採して出来た50坪の裏庭にその漆の苗を植えました。木を切ったとはいえ、根が密集していて、開墾するのにとてつもない労力を投入しました。これで家の敷地内の土地はすべて使い切りました。めでたし、めでたし。
上市町から移植したイチジクも何とか芽吹いてきました。タケノコも今年は豊作です。最近は農具ばかりが増えていき、農家みたいになってきました。

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