仕事の合間にYou Tubeでよく動画を見ます。最近はもっぱら数学の動画が多いです。と言ってもそんなに難しいものではなく、高校数学程度のものです。高校時代に進路を美術系に変えたので、あまり数学を勉強できませんでした。その面白さには気付いていたのですが、如何せん時間がありませんでした。デザイン系の受験はデッサン、平面構成、立体と実技試験がありますが、さらに国立大学受験のためにセンター試験の5教科6科目をこなす必要がありました。もちろん数学もあったのですが、数1と代数幾何と確立統計だけで試験を切り抜けたので、微積などはさわり程度しかやりませんでした。その後悔がずっとあったので、遅ればせながら少しでもやっておこうと思っています。
といっても、仕事に全く関係ないのも興味が持続しないので、なるべく関係のあるものを選んで見ています。最近は、これは物理の範囲ですが、「波動」についての解説動画を連続して見ました。これは色彩、特に螺鈿の発色要因である干渉色の原理を理解するのには必須です。基本的には三角関数が理解できれば問題なく、あとは波の基本的な性質、波長、振幅、自由端、固定端などが分かればさほど難しくありません。ただ、貝殻は炭酸カルシウムと蛋白質の多層構造なので、ちょっとだけ複雑ですが、それでも多層膜干渉には少し数列が分かればいいという程度で、高校の範囲で十分です。
たったそれだけのことでいろいろなことが理解できます。例えば、シャボン玉は膜の厚さで色相が変わりますが、貝殻は削って薄くなっても色相がほとんど変わらない理由や、貝殻を削って薄くしていくと色が暗くなっていく理由など、まぁ、当たり前といえばそれまでですが、説明しろと言われたら説明しきるのはそれなりに難しい気もしますよね。
本当に良い時代になりました。私の都合で息子達も富山県に住んでいますが、都会の塾の講義をネットを介して受講することが出来ています。私の子供の頃は、学力に地方格差や親の経済力の差が大きく影響していましたが、今後はそのような差がほとんどなくなるような気がします。もちろん必要とされる能力も変わってくると思うので、新たな格差の原因が生まれてくるかもしれませんが。