作品が完成する。

 

1年以上の時間が掛かり、3月20日の午前0時30分に作品が完成しました。今回の作品は用途がありません。命あるものを題材にしたただの置き物です。常識からすると、とんでもない時間と労力を掛けましたが、いつもの如く掌に載るほど小さなのものです。
一度テーマにしたいことがありました。それは「輪廻」です。「輪廻」があるかどうかも知りませんし、そこから脱することが出来るのかどうかも勿論知りません。そもそもなぜ「輪廻」をテーマにしたかったのか自分でも良く分かりません。もしかしたら「解脱」をテーマにしたかったのかも知れません。
分からないことだらけですが、不思議とそのことにフラストレーションもありません。

モノを作るということは、モノが崩壊していくことに抗うことだから、エネルギーを溜め込むことと言えるかもしれません。僕はモノづくりのプロなので、作る上ではほとんど無駄なことはしていません。だから作品はかなり純度の高いエネルギーの塊と言えます。
作品はこれから長い時間エネルギーを放出して、いつかは崩壊し、役目を終えて消えていくのだと思います。どれほど美しく命を象った作品も、魂を持っているわけではありませんので、決して生まれ変わることはありません。たとえ「輪廻」があったとしてもです。
どれほど精巧に作っても、命や魂を創ったわけではない。作り終えてそのことに気が付きました。

 

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