ミュンスター漆美術館にいく。その1

 

かなり、久しぶりの海外旅行だと思います。14日早朝、始発の羽田行きの便に乗るために家を出ました。普段はどこに行くにも妻が準備をし付いて来てくれるので、何も考えずに済んでいるのですが、今回は一人で行くことになったので、かなり緊張していました。しかも最近は日本ですら買い物も自分でしたことがなく、キャッシュレス決済やセルフレジなどもやり方が分からず、今もなお現金かクレジットカードしか使えません。日本を発つギリギリまで忙しく、ドイツの決済方法を細かく調べることもできなかったのでかなり不安がありました。東京からニューヨークのような大都市間の移動ではないので現地での移動も多いので、とりあえず現金を多めに両替して持っておこうと思ってました。

羽田までは順調でした。しかしフランクフルト空港に着くのが30分以上遅れ、しかもミュンスター行きの便のターミナルが変更になっていました。ターミナル間の移動をバスでするので、その時点で予定の便に乗ることを諦めかけていたのですが、搭乗口に着いてみるとミュンスター行きの便も出発が遅れていました。これが東京からの便を待っていたのか、ただ単に遅れていただけなのかは分かりませんが、何とか間に合いました。

ミュンスターの空港に着いてみると、夜10時を過ぎていました。すでにミュンスター駅行きのバスは終わっており、もたもたしているうちにタクシーも乗り場に来なくなり、空港で一人ぽつんとしばらく休んでいました。どうせ焦ったてどうにもならないような気もしたし、何よりこの時点で家を出てから24時間以上経っていて、とても疲れていました。

しばらくして、空港のインフォメーション窓口の女性にタクシーを呼んでもらい、ロータリーに行ってみると、“HASHIMOTO”という紙を掲げている人がいました。話を聞くと、どうやら空港の人に呼んでもらったタクシーではないらしいのですが、では一体誰が?以下、そのやり取り。

「私が“HASHIMOTO”ですが、誰に頼まれて私を迎えに来たのですか?」→「自分の会社に言われて“HASHIMOTO”を迎えに行けと言われただけだ。」→「君の会社にそれを頼だのは誰だか分かる?」→「今、確かめる。(電話の後)BASFという会社だよ。」→「分かった(BASFは美術館のスポンサー)。で、ホテルまでって大体いくら掛かる?」→「100ユーロは掛からないと思う。でも君が払う必要はない。」→「なぜ。」→「BASFが支払ってくれるよう手配されている。」→「そう。じゃ、よろしく。」

タクシーを呼んでくれているなら言ってくれてもいいのになぁとか、でもすごい親切だなぁとか、飛行機の到着が遅れて僕がタクシーに乗れないことまで予想していたのかなぁとか謎は多いものの、無事にホテルに到着しました。久しぶりの海外旅行がいきなりの珍道中、片言の英語でよく辿り着けたと思います。Youtubeで英語を聞きまくっていてリスニングだけはほぼ出来たのが良かったです。
しかしながら、昔から運がいいなぁ。家を出てから25時間の長旅でした。

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