多くの人の持つ最大の悩みは会社や世間から受けるストレスだと思います。自分の立場や地位を確保することと引き換えに、辛いことも受け入れていかないといけません。30歳前半ぐらいの僕はフッと考えました。嫌なことをしなかったり、つまらないと思う人とは付き合わなかったらどうなるんだろう?と。結果は、別に何も起こりませんでした。それどころか、むしろ自分が好きなことを好きなだけやれたので、とても良かったと思っています。そして自然に、同じような価値観や志を持った人で周りが満たされていきます。
最近はテレビはほとんど見ませんが、ネット記事や動画はよく見ます。そこには多くの人の悩みが浮き彫りにされており、人の悩みは古今東西、人間関係がほとんどだなと感じます。僕は別に成功者でもなんでもありませんが、一応は家も持ち、車も持ち、家族を養いながら生きています。たかが僕でも、たかが漆作家でも人は生きていけるのです。もちろん一般に言う努力は必要ですが、自分の好きなことをやるのはその努力とは少し意味合いが違うものなので、苦しいことではありません。
先日、You tubeで動画を見ていたら、20代中頃の若い男性が自分の人生経験から得たことを語るという動画に行き当たりました。とても良い動画でした。若者が等身大の言葉で語っていたその動画は、観る人の心に突き刺さるだけの鋭さと重さを持っていました。「思考を停止させてはいけない、自分で考えて行動しろ。」要点はただそれだけです。僕も、世の中って本当にそれだけでいいと思います。良く考えたことって、たとえ周りと意見が違ってもそんなに大きく間違っていたこともないし、むしろ自分だけが正しかったというケースが多い気がします。ただ、自分だけが正しいと気が付いても、常にそれを行動に移せるだけの自由な状態でいるのが大切です。僕にとって必要な心掛けはたった一つです。「自分と自分の作品を評価してくれる人のために良い作品をつくる」ことです。それ以外はすべて足カセになるからです。良い人間であろうとか、優しい人間であろうとか、そういうことも考えないようにしています。とにかく自分が違和感を感じることはせず、好きなことだけして、突き抜けた結果を出すだけです。