庭に漆の木を植えるかも。

 

そういえば、来年漆の木の苗を譲ってもらえることになりました。今住んでいる家の裏庭が中途半端な空間なので、そこに10本くらい植えようと思っています。山林を借りて100本くらい植えようと思っていたのですが、条件が折り合わなかったりして、なかなか話を前に進めることができず、1年くらいフリーズ状態でした。
運動不足で数年前から体がガタピシきて、趣味と実益を兼ねることの出来る「何か」を探していて、畑とか庭とか思っていたのですが、引っ越したことでいろいろ出来るようになりました。というより、庭に関してはほとんど義務的なものだし、漆も15本くらいでは自分の使う量も取れないので、当初の「趣味と実益を兼ねる」というイメージとは若干違いますが。
僕は漆職人の家に生まれたわけでもなく、誰かに弟子入りしたわけでもなく、富山県出身でもないので、何か地に足の着いたという実感が欲しいのかも知れません。遺伝子的にも新潟50%、岐阜25%、福岡25%だし、そもそも東京生まれ埼玉育ちで、大学からはずっと他県で暮らしだったので、自分が何者かという自我を確立し難い境遇でした。おそらく漆工芸の道に入ったのも、根無し草のような自分が自我を確立するには最も日本らしいジャンルを選ぶ必要があったからで、そして40才を過ぎてやっと着地できたのかも知れません。

ということで、漆の採取から製品が完成するところまでほとんどすべて自力という、普通はありえない環境に身を置きつつあります。これも昨今叫ばれている産業の6次化といえるのでしょうか。

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