正月は両親の家で過ごしました。天気予報で雪が降ることは分かっていたので、少しでも力仕事の足しになればと思っていました。仕事から少し離れて、ゆっくり休みたかったのですが、退屈するのが一番イヤなので、本を沢山持っていきました。文化庁が昭和40年代に出した高野松山氏の技術記録を久しぶりに熟読しました。残念ながら本の編集の仕方が非常に悪く、読み難いのですが、内容的にはかなり重要な内容が含まれています。読んでいると、いまだに新たな発見が多くあります。昔は蒔絵に対する知識がほとんどなく、真っ白なキャンパスを知識の絵の具で少しずつ塗りつぶして行く感じでしたが、今は残った小さな空白をシラミつぶしに塗りつぶしていく感じなので、文章のニュアンスや含蓄がある程度理解できるようになりました。また、わずかな誤記載や疑問点なども何箇所かあり、そのあたりが読んでいて面白いところでもありました。以前に顕微鏡で見た白山派の作品との相違点もあり、また自分もつくる人間として若干違和感がある部分もあったので、作品づくりのついでに試してみたいと思います。
巻末に金粉の製造方法についての記載があり、非常に興味深いところではありました。現代においてはほとんど必要のない技術ですが、金属を丸めるメカニズムについていろいろ考えてみたりして、時間を過ごしました。暇だったら試してみようかなとも思います。江戸時代の蒔絵職人の絵として喜多院の職人尽図が紹介されていたので、書籍をネットで購入しました。昔勤めていた大学にもありましたが、多分、僕以外の人が閲覧したことはないのではないかと思います。僕もあまりちゃんと観てはいなかったので、大きなことは言えませんが。蒔絵職人が自ら金粉を作っていたかは不明ですが、金粉作りも描かれているそうです。川越は実家から近く、たまにドライブで出かけていたところです。いつも地ビールを買って帰りました。この前偶然にも富山の氷見でそのビールを売っている店を見つけ、買って帰りました。なんとなくゆるく繋がっている感じがします。